汗をかくことは人間の仕組みで当たり前のことですが、大量の汗をかいてしまう汗かきは、悩みの種になってしまいますよね。汗かきの原因や、女性、男性、子供で、汗をかきやすい人の特徴はご存知でしょうか？
汗かきの原因や、女性、男性、子供で汗をかきやすい人の特徴をまとめてみました！
目次
汗をかく仕組みとは？多汗症って？
皆さんは、どんな時に汗をかきますか？暑い時、運動した時、辛い物を食べた時等、様々なシチュエーションで汗をかくと思います。汗は、主に体温を下げたり、身体の余分な塩分を出したりする役割があり、全身の汗腺から汗が出ています。
汗をかく仕組みは、脳や神経に刺激が加わると汗腺が活発になります。通常は、脳が刺激を受け取ると必要な量の汗を出すよう指示を出し汗腺を働かせますが、この機能が上手くいっていないと汗が多く出て、汗かきや多汗症と呼ばれるようになります。
多汗症は、全身汗かきタイプと局所汗かきタイプに分かれます。局所とは、頭、顔、脇、背中、手のひら、足の裏等に分けられます。汗かき、多汗症と言われる人の9割が局所性の多汗症です。全身性の多汗症の一部の人は、遺伝で多汗症になっています。
また、多汗症の原因は、続発性と原発性に分かれます。
- 続発性とは病気が原因で起きるもので、
- 原発性は汗をかく原因が不明のもの
です。ただの汗かきだと思っていても、日常に支障が出てしまうと、心配ですよね。
汗かきの原因は？女性,男性,子供で違う？
汗をかく仕組みをみていただきましたが、汗かき、多汗症となってしまう原因はどんなことなのでしょうか？女性、男性、子供で、原因が違うものもあるので、それぞれご紹介していきます！
子供の汗かきの原因
子供が元気いっぱいに遊んでいる姿や、可愛い寝顔で寝ている姿を想像すると、よく汗をかいているイメージありませんか？子供は代謝が良いので、汗かきという印象もありますよね。
実は、子供の汗の量と大人の汗の量はほぼ同じなのです！そんな風には感じませんが、子供の身体の面積に対すると、汗が多く出ているように見えるだけなのです！
なぜかというと、子供と大人の汗腺の数は同じで、生まれた時には既に200万～500万個の汗腺を持っています。この汗腺の数は、生まれてから大人になっても変わることがありません。
生まれて間もない頃の汗腺は働くことができませんが、3歳頃までに汗腺が働き始めます。この頃の汗腺の働きは、大人になっても変わりません。なので、汗かきになるかならないかは3歳頃までに決まっているのです。
この汗腺の働きは、住む地域の気候や環境に影響を受けます。暑い時期には適度に暑く、寒い時期には適度に寒さを感じられる地域だと、汗腺の働きも適度な働きになることが多いようです。
子供の汗の注意点は、汗腺の働きがまだ未熟なときは熱中症になりやすかったり、あせもや菌が繁殖しやすい状態になりやすいのです。汗を拭きすぎるのもよくないですが、適度な汗をかける環境にしてあげるのがポイントです。
女性の汗かきの原因
子供と大人は同じ量の汗をかくと話しましたが、大人になってから汗腺の異常や脳の指令に不具合が出て汗かきになることもあります。
特に女性はホルモンバランスに大きく影響を受けやすいので、汗かきや多汗症となりやすいのです。では、どんな状況が、汗かきの原因となるのでしょうか？
- 月経・妊娠
- 更年期障害
女性は、女性ホルモンの働きに大きく影響されます。特に、エストロゲンという女性ホルモンのひとつが減ってくると、自律神経が安定せず顔だけ火照ったり汗かきになることが多いです。
こういった更年期障害が出始める40歳代半ば以降は、汗かきになったという女性が多いようです。ホルモンの関係ですが、その汗をかくことがストレスになってしまうと、さらに汗かきになってしまうこともあるようです。
対処法としては、足りていないホルモンを補充する療法や、漢方薬がよく効くと言われています。
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男性の汗かきの原因
男性の汗かきの原因は、生活習慣が大きく影響することが多いようです。特に、働き盛りの30歳代～50歳代の男性は、お昼休みに急いでランチを食べたり、飲み会での飲酒・飲食が多くなるので、食生活が乱れがちです。
ランチや飲み会後に食べたくなるラーメンは体温が上がって暑くなりますし、味が濃いので味覚による発汗を引き起こしやすくなります。また、脂質が多い食事だと、皮下脂肪や内臓脂肪が多くなり、汗を出しても体温が下がりにくくなってしまいます。
汗をかいても体温が下がりにくいと、身体はより汗を出して体温を下げようとします。悪循環ですね。また、仕事等のストレスや緊張、不安感も汗かきの原因となりえます。
対処法は、生活習慣や食生活を見直し、バランスの良い食事や睡眠をとることが大切です。また、生活習慣や食生活の乱れによる汗は、臭いが気になる場合が多いです。ですので汗ケアも必要になると思います。
もちろん、男性でもホルモンに乱れがある方もいますし、女性でも食生活や生活習慣の乱れや、ストレス等によって汗かきになっている方もいます。
普通は汗は無臭なのですが、臭いが気になる場合や汗染みが出てしまう場合には、汗ケアや生活習慣等の見直し、病院への診療にも行ってみてくださいね！
汗をかきやすい人の特徴は？
汗かきになる原因を、女性、男性、子供別に見てみましたが、汗をかきやすい人の特徴もあります。
汗のかきやすさは、3歳頃までに住んでいる地域の気候や環境によって決まります。また、全身に汗をかきやすい人は、遺伝の可能性もあるので、家族や親戚に、全身汗かきの人がいると、汗かきになる可能性が少なからずあります。
上記の、汗をかきやすい人の特徴は遺伝や子供の頃の生活習慣なので先天的な特徴といえますが、その後の生活習慣等で汗をかきやすくなる例もありますので、ご紹介していきます。
【汗をかきやすい人の特徴】
- 身体が引き締まっていて代謝が良い人
- 皮下脂肪、内臓脂肪が多過ぎる人
- 喫煙する人
- お酒をよく飲む人
- 油もの、味が濃い食べものが好きな人
- 妊娠中の人
- 閉経期の人
- 病気を患っている人(甲状腺系、精神疾患系、低血糖等)
- 緊張しやすい人
- 完璧主義で努力し続けてしまう人
汗をかきやすい人の特徴として、遺伝や育ってきた環境もありますが、大人になってからの生活習慣や趣向により、汗かきになる可能性が高いことが分かりますね。
後天的な汗かきの原因なら、改善できるところもあるということですね。
汗かきで既に困っている、という方は、生活習慣や体型などの原因を見なおしつつ、汗ケアも合わせてプラスしていくといいですね☆
汗かきの原因(女性,男性,子供)まとめ！汗をかきやすい人の特徴とは？まとめ
今日は汗かきの原因を女性、男性、子供別に分析しつつ、汗をかきやすい人の特徴もまとめてきました。
全身の多汗症は遺伝という原因も考えられますが、多くは局所的な多汗症だったり、後天的な原因で汗かき症状を引き起こしていることも分かりました。
ご自身の汗かきの原因を分析できれば、それぞれに合った対処方法や改善策もあります。また、快適に日常を送るためにも、制汗や汗の臭いといった「汗のケア」にも気を配って過ごしたいですね！
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