トイレと排水溝が下水臭い!賃貸マンション/アパートの対策は?

マンションや賃貸アパートに住んでいる方で、トイレや排水溝が下水臭いという経験はありませんか?自分の家のトイレや排水溝はきちんと掃除しているのに、なぜか下水臭いという場合、どんな対策をしたら良いのでしょうか?

特に新築で購入された方や賃貸で新築を借りた方は、どこか壊れているのでは?と不安になってしまいます。

今回はマンションやアパートのトイレや排水溝(排水管)が下水臭い時の対策について、ご紹介していきます。

 

トイレや排水溝が下水臭い!マンションや賃貸アパートの場合に考えられる原因は?

 

 

「トイレや洗面台などの排水溝(排水管)が下水臭い!」「ドブのような臭いがする!」という経験はありませんか?1日に何度も使う場所ですし、やはり気持ちよく使いたいですよね。トイレや排水溝がなぜ下水臭くなってしまうのか、まずはその原因を見ていきましょう。

トイレや排水溝が下水臭い場合、考えられるのは「封水切れ」です。「封水」というのは、トイレの便器や排水路に溜まっている水のことです。実は便器内だけでなく、便器億の排水路には悪臭や虫が上がってこないように水が溜まっているのです。

 

出典:テクノ株式会社

この水が減ってしまったり、何かの拍子になくなってしまったりすると、下水の臭いが一気に上がってきてトイレや排水溝周りに充満してしまいます。

ではなぜ封水切れが起きてしまうのでしょうか?封水切れの原因をさらに詳しく見ていきましょう。

 

蒸発による封水切れ

 

夏場の暑い時期に起こりやすいのがこの蒸発による封水切れです。特に長い間、家を留守にして水を流さないと、封水の水が少しずつ蒸発し封水切れの原因となってしまいます。夏場は長期休暇で旅行に行く人なども多いので、この蒸発による封水切れも多いようです。

旅行や出張で長期間家を空けるという方は、ラップをかぶせておくなどの対策をしておくといいかもしれません。でも帰ってきたときに、ラップの存在を忘れて流してしまうと詰まりの原因になりますので注意してくださいね。目安としては1ヶ月~2ヶ月ほどの長期不在の場合は、この蒸発が起こりやすいようです。

 

出典:https://sq.jbr.co.jp

 

排水溝の詰まりが原因の封水切れ

 

トイレや排水溝(排水管)に髪の毛や糸くずなどが詰まりを起こすと、毛細管現象というものが起こります。この詰まりを通じて、水が徐々に排水管へ流れて行ってしまうのです。この場合は、詰まりを解消することで封水切れを解決することができます。

 

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排水管内の気圧変化(誘導サイホン)

 

マンションや賃貸アパートでよく起きるのが、この排水管内の気圧変化による封水切れです。上階の住人が大量の水を流すことによって、排水管内の空気圧が変化してしまい、その影響でトイレの封水が排水管側に吸い込まれてしまうのです。

通気管が設置されていなかったり、排水管のサイズが細かったりすると起きやすいようですよ。

 

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通気管の不具合

 

出典:マイベストプロ

 

通気管の不具合も下水の臭いの原因になることがあります。トイレの排水管には、通常空気圧を調整するために通気管が取り付けられていることがあります。必ずしも付いているわけではありませんが、2階以上にトイレがある場合などは通気管で圧力の調整がされていることがあります。

この通気管に不具合があると下水の臭いがトイレに降りてくることがあります。直近で地震などが起きた場合には、通気管が壊れている可能性もありますので、チェックしてみるといいかもしれません。通気管が壊れているときには、交換すると臭いが解消されることがありますよ。

 

お風呂の排水溝からの逆流

 

 

ユニットバスタイプの賃貸物件の場合、排水溝がトイレとお風呂で繋がっています。そのため、お風呂の封水が切れて、トイレ側の下水臭さがお風呂側の排水溝から上がってきている可能性があります。

この場合はトイレではなく、お風呂に水を流して対応します。何度も封水が切れる場合は、排水管に何かのトラブルが発生している可能性がありますので、管理会社や専門の業者に相談してみることをおすすめします。

 

トイレ本体の不具合

 

 

トイレの便器に不具合がある時も、臭いの原因となることがあります。割れたり欠けたりしている場合は、そこから水が染み出して臭いの原因となっているかもしれません。地震やモノを落として欠けてしまった場合には、できるだけ早めに対応しましょう。

またタンク内の補助水管が外れているという可能性もあります。タンク内の水管が外れていると、すぐに封水切れを起こしてしまいます。タンク内は自分では確認しづらいところですので、一度専門の業者に相談してみるといいかもしれませんね。

 

部屋の気密性

 

 

出典:http://myhomeblog.tiulabo.net/

 

一部の物件では「換気扇を使用すると封水が上がってしまう」という現象が起こることがあるようです。これは気密性が高い部屋に多い事象だそうですよ。封水が上がってしまうことで、下水臭いにおいの原因にもなります。

この場合は空気の流れが原因ですので、換気扇を使う時には窓を少し開けて空気を取り込むことで解消することがありますよ。封水切れに関しては、臭いだけでなく害虫が侵入する原因にもなりますので、気を付けておきたいですね。

 

トイレや排水溝が下水臭い!新築なのに有り得るの?対策は?

 

新築のマンションを購入した方や、賃貸でも新築のアパートを借りたのに、トイレや排水溝が下水臭いということもあります。この時に考えられるのは、排水トラップが原因の場合です。

排水トラップとは先ほどもご紹介した排水配管の一部に水を貯めてある構造のことです。S字に曲がっている水道パイプや、排水溝にはまっているお椀のような形のものが排水トラップとして働いてくれています。

この排水トラップが水を常に貯めて置いてくれることで、下から上がってくる下水臭い臭いを止めてくれているのです。しかし新築で建ってから、入居までの時間が空いてしまうと、溜まった臭いが蒸発するため下水の臭いが上がってきてしまいます。

新築の場合は、なかなか故障という可能性は低いと思いますので、まずは水を流してみましょう。水が流れるようであれば、蒸発による封水切れが解消されますので、下水臭い臭いの対策に繋がりますよ。

 

トイレや排水溝が下水臭い場合の対策は?

 

トイレや排水溝(排水管)が下水臭いと感じた時に、どんな対策をすれば臭いが解消されるのでしょうか?まずは臭いが気になりだしたら、上記で挙げた原因を解決するためにいくつかのことを試してみましょう。

まず最初の対策は、水を流してみることです。蒸発による封水切れの場合、水を流すことで臭いを解決することができます。レバーハンドルを回して、正常な位置に封水が戻っていれば問題ありません。ただし数日で封水が再びなくなるようなら、他の要因が影響している可能性がありますよ。

次に詰まりが原因の封水切れの場合の対策をご紹介します。何か大きな固形物を流してしまった自覚がある場合は、必ず業者を呼びましょう。無理に奥に流し込んでしまうと、トイレや排水溝の故障に繋がってしまいます。

そのようなものを流した自覚がない場合でも、長年流し続けてきたトイレットペーパーやトイレのお掃除シートなどが詰まりの原因となっている可能性があります。水は流れていても、実は奥で詰まりを起こしているという可能性があるということですね。実はトイレの詰まりで一番多いのがトイレットペーパーなんだそうですよ。

まずバケツで水を流し込みましょう。水の勢いで詰まりを奥に流しこむイメージで、できるだけ高い場所から排水溝めがけて流し込みましょう。これで解決しない場合は、ぬるま湯を便器に流し込んでみます。

熱湯を注ぐと故障の原因となりますので、40~60℃のぬるま湯を流し込むようにしましょう。お湯を使うことで、詰まりの原因となっているものが溶けやすくなりますよ。量は300~600mlで十分です。溶けるまで1時間ほど放置しておきましょう。

それでもダメならラバーカップを使ってみます。「すっぽん」とも呼ばれていますよね。自宅にある方は少ないかもしれませんが、ホームセンターやドラッグストアなどでも販売されていますよ。排水溝にこの先端を密着させることで真空状態を作り、吸引力を発揮します。

 

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ほとんどの詰まりはこれで解決されますが、ラバーカップは大きくて保管場所に困るので買いたくない、という方は薬剤で詰まりの原因を溶かすのもおススメです。トイレに注ぐだけで、繊維質のものなら溶かすことができますよ。

 

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トイレや排水溝が下水臭い!どうしても解決しない場合は?

 

詰まりや蒸発による封水切れを起こした際の対策をしても、下水臭い臭いがとれないという場合には、排水管や通気管(排水管)の不具合やトイレ本体の不具合も考えられます。その場合には、自分で解決しようとせずに専門の業者を呼びましょう。

自己判断で間違った対策をすると、悪化してしまい、故障が余計にひどくなってしまう可能性もありますよ。もし賃貸でアパートを借りている場合には、賃貸会社に連絡すれば大家さんと確認を取ってくれますよ。

トイレの詰まりを起こさないためにも、半年~1年に1度は薬剤を使って、排水溝の奥に蓄積されている汚れをキレイにしておくと下水臭い臭いの対策になりますよ!新築の場合よりも、古いトイレの場合は特にメンテナンスが必要です。

 

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トイレや排水溝が下水臭い!専門業者を選ぶときのポイント

 

 

トイレや排水溝が下水臭い場合、自分で修理できない場合もあります。そういった時は臭いを我慢せずに、専門の業者に相談してみることをおすすめします。

通気菅の不具合や配管の劣化・損傷などの場合は、特にひどくなる前に修理してもらいましょう。

水回りの修理の業者はたくさんあります。緊急性を要さない場合には、いくつかの業者に見積もりをとって、料金を比較してから依頼をするといいですよ。依頼する業者によっては料金が大きく変わることもあります。損することのないように、じっくり検討しながら業者を選ぶといいかもしれません。

また賃貸の場合は自分で専門業者に依頼するのではなく、大家さんに相談してみましょう。担当の業者さんを手配してくれることが多いようですよ。

 

トイレや排水溝が下水臭い!?アンモニア臭の場合は?

 

もし下水臭いにおいとは少し違い、アンモニア臭の場合は尿などの排せつ物が床や便器に付いている可能性があります。その場合はトイレを徹底的に掃除することで臭いを取り除くことができるかもしれませんよ。

 

出典:https://sq.jbr.co.jp/

 

普段から掃除している、という方もアンモニア臭が気になることがありますよね。便器と床の隙間や、トイレの壁などは普段の掃除でもついつい見落としてしまいがちな箇所です

家族で旦那さんや息子さんなどが立ちション派だという方は特に跳ねている可能性がありますので、徹底的に掃除してみましょう。

 

トイレと排水溝が下水臭い!賃貸マンション/アパートの対策は?まとめ

 

トイレと排水溝(排水管)が下水臭い場合の対策について、マンションや賃貸アパートの場合や新築の場合などを見てきましたが、いかがだったでしょうか?

トイレと排水溝が下水臭い時は、奥に何かが詰まっているか、封水切れ、また故障などが考えられます。何をしても臭いがとれないという場合には、マンションやアパートの賃貸会社に連絡してみるといいかもしれません。

詰まりや臭いを発生させないためにも、普段から対策としてトイレの排水溝をキレイにするために、薬剤などで対策しておきたいですね!

 

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